日本製粉株式会社からご招待いただき、第4回アマニフォーラムセミナーに参加してまいりました。
アマニフォーラムセミナーはアマニの健康効果を世の中に広め、食生活に生かして身体の不調を改善し、健康な身体を維持してもらうことを目的として、医師や管理栄養士の協力を仰ぎながらアマニフォーラム実行委員会が運営しているそうです。
テーマは『医療の最新情報と正しい栄養情報の提供』。
セミナーは超高齢化社会において健康寿命を伸ばしながらQQL(生活の質)を向上させる方法について、医師や管理栄養士などの専門家がそれぞれの立場から講演するという内容でした。
アマニ(亜麻仁)とは?
アマニはアマ(亜麻)という植物の種子。
見た目はゴマに似ています。
ニップンのアマニ使用商品は油をはじめとして、焼き菓子やクッキー、ラーメン、ドレッシング、化粧品に至るまで、実に豊富なラインナップ。
安心品質の原料を使用し、日本アマニ協会の認定を受けた商品なので、信頼性は抜群のようです。
アマニにはα-リノレン酸、リグナン(ポリフェノールの一種でエストロゲン様作用があり、アンチエイジング効果に期待できる成分)、食物繊維が豊富に含まれています。
α-リノレン酸はオメガ3(n-3)系脂肪酸のひとつで、炎症や痛みを抑えて動脈硬化やアレルギーを予防するそうですが、体内ではつくることができないのだとか。
脂肪酸はオメガ3(n-3)系とオメガ6(n-6)系に分類され、どちらも人の体調を整える重要な働きをしているため、バランスよく摂取する必要があるものの、現代の日本では前者が不足気味で後者が過剰気味なのだそうです。
現代日本人に不足しているオメガ3脂肪酸の摂取を効率的に増やすには、α-リノレン酸が豊富なアマニを活用するべし!
オメガ3脂肪酸の摂取目安量は成人1人あたり1.6~2.4/日とされているので、アマニ油は小さじ1杯(約5g)、ローストアマニ粒・粉末は大さじ2杯(約10g)摂ればいいそうです。
手軽に摂れるので高齢者への栄養補助に最適とのこと。
心身共に健康的に長生きするにはフレイル予防が重要
高齢者は長生きするといっても、寝たきりではなく心身共に健康であることが望ましいですよね。
その実現のために鍵となってくるのがフレイルの予防だと、熱くレクチャーしたのは東京大学 高齢社会総合研究機構教授 飯島勝矢氏。
「フレイル」とは、高齢になることで筋力や精神面が衰える症状・状態をさす言葉だそうです。
症状や状態はいろいろあり、心理的認知的フレイルは鬱・認知機能低下など、社会的フレイルは閉じこもり・困窮・孤食など、身体的フレイルはロコモティブシンドローム(骨や関節、筋肉などの衰えが原因で、歩行や立ち座りなどの日常生活に障害を来たしている状態)・サルコペニア(加齢による骨格筋量の低下)など。
フレイルが進行すると認知症を発症したり、転倒・骨折を起こしやすくなったり、口腔機能や基礎代謝の低下が食欲低下・低栄養につながり、最終的に要介護状態になってしまうのだとか。
フレイル予防のために重要なのは栄養・運動・社会参加
飯島教授がフレイルを予防するための重要な3つの柱として掲げているのは、栄養(食・口腔)、運動、社会参加(趣味・ボランティア・就労など)。
家族と同居していても、ひとりで食事することが多い孤食の高齢者は進行のリスクが高いそうです。孤独は肥満より健康に悪く、死亡リスクが高まるらしい。
あな恐ろしや・・・
運動習慣(身体活動)があり、文化活動をしていて、ボランティア・地域活動もしている人は最もリスクが低いそうですが、これはまあ、当然といえば当然の気がします。
でも運動習慣がなくて他の活動をしている人の方が、運動習慣があるけれど、その他の活動をしていない人よりもリスクが低いというのは意外でした。
運動習慣といっても、ひとりで黙々とウォーキングやマラソンなどをする場合、誰かと一緒にする場合があると思いますが、孤独がハイリスクということを考えると、誰かと一緒にした方がいいのかもしれないなと思いました。
運動が苦手とか、あまり社交的ではないとか、人それぞれ向き不向きだとか気質があるので難しいかもしれませんが、一番いいのはバランスよく活動することなんでしょうね。
運動といえば、サルコペニアに関する説明の際に「2週間の寝たきり生活は7年分の筋肉を失う」という情報が紹介された時は、思わずギョッとしました。
というのも、去年の秋に10日間ぐらい入院したのですが、その時ずっと寝たきりというわけではなかったのに、かなり足の筋肉の衰えを実感したんですよね。
だから7年分っていうのが、信憑性があって仕方なかったです。
最近サボりがちの筋トレはやっておかないとヤバいな・・・
オーラルフレイル予防のために大事な口腔ケア
サルコペニアによって硬いものが食べにくい、液体でむせるなどのトラブルが起こるようになり、かめない⇔やわらかいものを食べる⇔かむ機能の低下・・・という負の連鎖が発生。
すると口腔機能の低下、すなわちオーラル(口腔の)フレイル(虚弱)につながってしまうため、食べやすいものしか食べなくなって、たとえ3食きちんと食べていても栄養状態が偏るようになり、栄養失調になってしまうらしいです。
食べる力(噛む力)は意識して使わないと衰えてしまうそうなので、自助努力も必要とのこと。歯科医を定期的に受診するなど、積極的に口腔ケアをしていくことが大事だそうです。
まとめ
今回初めてアマニフォーラムに参加し、アマニの健康効果やフレイル予防の重要性など、栄養と医療に関する鮮度がバリバリに高い情報を得られて、本当に有意義でした。
お土産でいただいたローストアマニ粒を入れてケーキをつくってみたら、ツブツブの食感といい、香ばしさといい、すこぶる美味!
おいしくて栄養価も高いなんて、無双感がハンパない・・・
これからは手軽に摂取できておいしいアマニ製品を、もっと貪欲に取り入れて健康的な生活を送りたいと思います。