『強運 あなたの運がドンドンよくなる』はメン〇ラの聖典?

座って読んでも「たちばな出版」から発売されている深見東州氏の『強運―あなたの運がドンドンよくなる』を読んでみました。

本気なのか冗談なのかわからない、オカルトチックな自己啓発本ですかね、これは・・・

でも読後、個人的にすっかりハマってしまいました。

強運 本

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ツキを呼び込む四つの原則

深見氏によりますと、ツキを呼び込むには、

  1. 運の強い前向きな人と付き合う
  2. すがすがしく、明るい雰囲気が漂うツキのある場所に行く
  3. 整理・整頓・清潔を心がける
  4. 確かなビジョンを描き、強い念をもつ

という四つの原則が大事なのだそうです。

まあ、ここまではふむふむと納得できますが、徐々に守護霊を味方につける、先祖霊を大切にすれば運気が上がる、漫画家の松本零士氏の守護霊は景行天皇で前世は司馬遷・・・などと、怪しい内容になってきます。

守護霊とパワーコール

大事をなす前には必ず守護霊にお願いし、その想いが強ければ強いほど守護霊のパワーも強くなる、と書いておきながら大切なのは本人の努力というオチに持っていったりと、自由すぎる筆致が炸裂。

徳川家康は5人、豊臣秀吉は7~8人、織田信長は13人、西郷隆盛は4人と、それぞれ守護霊に守られていたそうで、坂本龍馬の守護霊は織田信長と明智光秀、新田義貞だったとか、織田信長の守護霊は聖徳太子や楠木正成、弘法大師などだったとか、にわかには信じがたい説(筆者の妄想としか思えない)を次々と展開していきます。

そしてだんだん呪文(パワーコール)の紹介がはじまり、ソバ粉8に対して、つなぎが2の二八ソバは確信とパワーコールの関係によく似ている、つまり確信することが8割、残りの2割がパワーコールに託して神様にお願いする・・・など、異次元の域に入っていくので、現実的な思考のまま読んでいたらとてもついていけません。

イジメも霊のいたずら、サンタクロースの正体は北極星のタイロス神で実はハゲている、北斗の拳のケンシロウやスター・ウォーズも北極星のパワーを使っているとか、なにがなんだかよくわかりません。

ハルチ ウムチ ツヅチ」と唱えながら予約すると墜ちる飛行機に乗らずに済むとか、もしダッチロールを始めて危険な状況に陥ったらハルチ ウムチ ツヅチ」に加えて「ウンテン トーボー エータート」とパワーコールすれば助かる(かもしれない)とか・・・

非現実的すぎというか、ぶっ飛びすぎていて、もうお手上げです。

なぜかパワーコールを唱えたくなってくる

しかしなぜか、読み進めるうちにパワーコールを覚えて唱えてみようかなとか、パワーマーク(本を買った人のみが見ることを許されるそうです。なんか上から目線です。)を日頃から見るようにしてみようかな・・・と思えてくるのが不思議です。

洗脳されてきたのでしょうか。

運・不運のすべての原因は前世と家(祖先)の因縁によるものがほとんどなので、運を良くして因縁をよい方向へ持って行こうとするなら、己の口と心と行いを改め、生き方を定めて徳を積むことが大事だという主張で締めくくった東見氏。

読み終わった後は荒唐無稽な部分にツッコミを入れたい気持ちが薄れ、妙にスッキリした気持ちになっているのが怖いです。

最近、仕事のストレスからくる不眠に悩まされているので、眠りを促すというパワーマークを寝る前に見てみようかなとか、わりと本気で思っています。

たぶんこんな風にキテしまったのは、私がこのところメンタルをけっこうやられているからではないかと。

いたって健康でメンタルに問題のない人は、くだらないな~、バカバカしいな~とか思いながら、心霊エンターテイメント本として位置付けると、楽しく読めるんじゃないでしょうか。

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