現実離れしてありえないっつーの!【花より男子ファイナル】レビュー

現実逃避的な気分が強まり、夢のある世界に浸りたいと思ったので、2008年に公開された映画花より男子ファイナルを鑑賞(もう10年も前の映画なのか~)。

あまりにもブッ飛んだ展開のオンパレードで、鼻から団子が吹き出そうになるほどの衝撃的な作品でした。

現実的な視点でツッコミを入れながら観てしまったため、ぜんぜん現実逃避できなかった・・・

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これを言っちゃおしまいですが言いたい(書きたい)

そもそも、盗まれたティアラを道明寺とつくしが2人で隠密に探そうとする時点でおかしいです。

自分たちの責任でも何でもないんだから、周囲の人に事情を話せばいいし、天下無敵の道明寺財閥なんだから、警察動かすのもお茶の子さいさいだろうに・・・

でもまあ、これを言っちゃおしまいなワケですよ。
脚本を全否定することになるんで・・・

ティアラがなくなったというのに、すっトボケた顔をしていたつくしの家族達を見て、お粗末極まりないこの先の展開が読めた気がしましたね・・・

2人の結婚が上手くいくかどうか心配になったつくしの両親が思いついた、とんでもなく非常識でおバカな計画・・・

それも、一歩間違えりゃ命に関わるような、犯罪まがいのトンデモ計画に他の人達も乗っかってホントにヤラかしちゃうとは・・・

この映画のテーマとは

この映画、もしかして『ありえないっつーの!』がテーマなんでしょうか。
そうじゃないとは思いますが、でもそうとしか思えない・・・・

物語序盤で、ティアラを盗んだ犯人とホテルの中で格闘する道明寺のジャッキー・チェンも真っ青なアクションシーンの数々・・・

あれを全部スタント使わずにやってたとしたら・・・

そんなん、『ありえないっつーの!』

もしそうなら松本潤は凄いです。凄過ぎて引くレベル。

それから、2人が無人島に放置された時のシーンですが、これまたお坊ちゃま育ちのはずの道明寺が、あたかも原始人のように棒切れだか何だかをドリルのように手で回しまくって火を熾したり、濱口優ばりに素潜りなんかして魚を捕らえたり・・・

いつの間にそんなサバイバル術を習得したんでしょうか?

そんなん、『ありえないっつーの!』

とにかく、やたら道明寺の見せ場が多く、これでもかというくらいに裸の上半身を露出しまくっていて、まるで松本潤のソロPVみたいでした。

F4の他のメンバーはあんまりこれと言った見せ場もないし、主演の井上真央演じるつくしも優柔不断なウジウジ女でいることが多くて、そのせいか余計に道明寺が目立っているように見えました。

物語は進めば進むほど、『ありえないっつーの度』が増してきて、無人島でつくしが素手で熊をぶん殴ったシーンの頃にはもう、『ありえないっつーの度』が臨界点に達し、今にも爆発寸前・・・

追い討ちをかけるように、まるで『ねるねるね』のようにねっとりした粘着質なaikoの歌をクドクドと聴かされて、脳疲労も限界点に・・・

疲れてきたので視点を変えて観てみたが・・・

もうこれは、『ありえないっつーの!』的な視点で観るしかないのだと腹をくくり、物凄いキーマンであるかのように、意味ありげに小出しに登場していた北大路欣也に注目。

いつになったらソフトバンクの白い犬(お父さん犬)に変身するのか・・・と、今か今かと固唾を呑んで見守ることにしました。

時々妖しげな様子で謎の料理みたいなものを作っていたので、あれはきっと犬化する時に呑む秘薬なんじゃないか?などと妄想しつつ・・・

そうこうするうちに、無人島から京都にいる北大路欣也の所へつくしと道明寺が連れてこられて、その場にあったティアラを見つけた道明寺がブチギレて池にブン投げた時です。

「ほう、分かったのかね・・・」とかなんとか厳かな調子でつぶやいたので、「私が犬だってことを・・・」と言うかと思ったら、「イミテーションだよ」と言って、ティアラのことを話し出したのでガッカリしました。

その後はもう『ありえないっつーの度』も臨界点を突破してしまっていたので、つくしの両親がネタバレをしたら、怒るどころか手放しで両親を褒めちぎる道明寺にも、恵比寿ガーデンプレイスを占領して結婚式をおっ始めても、花沢類がコントみたいに陳腐な神父に扮して登場してきても、特に何の違和感もありませんでした。

ただ、一番最後のシーンで、つくしの妊娠を知って異常なまでに喜ぶ道明寺のただならぬ勢いには、思わず仰け反りました。

目をひん剥きながら雄叫びを上げるのです・・・しかも海に向かって。

その生命力の強さというか、繁殖力の強さに戦慄し、観終わった後は脳疲労が極限に達したせいか、ヒドイ頭痛に襲われるようになっていました。

ありえないくらいの痛みです。

名づけて、『ありえないっ痛』です。

まとめ

漫画の映画化なんだから現実離れした話になるなんて、当たり前でしょ♪と、素直に受け入れられる柔軟な人は楽しめる映画だと思います。

頭がコチコチの超現実主義の私はついていけませんでした。

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